2011年2月28日月曜日

極私的2000年代考(仮)……2001年10月28日、Efrim Menuck(GY!BE)が語る

Godspeed You! Black Emperor、2度目の来日公演前日に行われたインタヴューより。


「僕たちはせめて、自分たちに正直でいようとしてて……パッケージやカバーのデザイン、フィールド・レコーディングの内容、インタヴューでの答え、ライヴのやり方とか、僕たちは……僕たちのアプローチっていうのは、これまでもずっとそうだし、これからもそうあると思うけど……たとえば、このテーブルの上に写真や新聞の切り抜きを並べて……それとか、古着屋で買った服のポケットに紙切れが何枚か入ってたとするよね。そしたら、その紙切れはお互いにどんな関係があるんだろう、逆に一枚一枚はどういう意味があるんだろうかとか、そういうことを知ろうとする。僕たちはいつも、そんなふうに音楽に接してきたし、これからもそうしていくと思う。ただ、その紙切れに書いてある内容はこれまでだって変わってきたし、これからだって変わっていくんだ。というのも、時間は流れていく……クソッ、いかにもな言い方だな」



「うん、だから、僕たちがバンドとしてもっと居心地のいいポジションを見つけたり、今以上に何かを明確に表示していったりする必要は特に感じないんだよ。僕は常にいろんなことを意識してる。これが僕たちの置かれてる状況なんだ、椅子に座って映像を流してマイクなしに演奏するのが僕たちなんだ、って感じにね。で、これって僕にとっては野良犬の命を救うのと同じことなんだ。最後を迎えたとき、何か筋の通ったストーリーらしきものを残したい、純粋さを保っていたいって。僕たちが目指しているのはそういうことで、これからもそれは変わらないよ」


(2001/10)

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