2014年4月27日日曜日

2014年の熟聴盤④

・ La Sera/Hour Of The Dawn
・ 昆虫キッズ/Blue Ghost
・ Jason Lescalleet/Much To My Demise
・ Chet Faker/Built On Glass
・ The War On Drugs/Lost in the Dream
・ Islaja/S U U
・ 柴田聡子/いじわる全集
・ Jorge Velez/Territories
・ Napolian/Incursio
・ Mirah/Changing Light
・ Dalhous/Visibility Is A Trap
・ D.Å.R.F.D.H.S./Det Stora Oväsendet
・ Fennesz/Bécs
・ Gobby/Wakng Thrst For Seeping Banhee
・ Pixies/Indie Cindy

2014年の熟聴盤①)
2014年の熟聴盤②)
2014年の熟聴盤③)

2014年4月15日火曜日

告知⑪:監修シリーズ〈Signs and Symptoms〉



はい、シリーズ12弾は、活況引き続くUSアンダーグラウンドの要人、サン・アロウの『Belomancie』。

通算何作目でしょうか? ともかく、〈Thrill Jockey〉からリリースの、目下のところ最新作になります。

近年は従来からの多作に加えて、「Sun Araw Band」名義のバンド活動も本格化させるなど多忙極まるキャメロン・スタローンズですが、一応のソロ名義となる作品としては、さらなる新境地を迎えたような感触もありつつ。

さらに、去年のバンド名義のライヴ録音で共演した、最近はD/P/I名義の活動でUSアンダーグラウンドの熱視線を集めるディープ・マジックことアレックス・グレイがゲストで参加していることもポイントかと。

なお、初回限定の特典として本人によるMIXCDRも付くようなので、ぜひ。

ちなみに、同シリーズではありませんが、拙稿解説のこちらも何卒。
The Body - I Shall Die Here







2014年4月3日木曜日

2014年4月のカセット・レヴュー(随時更新予定)

◎James Place/An Entire Matchbook A Night
先月末にどどどっと5本まとめてドロップされたうちの一本。
たとえ「house」とダグづけされても、それこそ〈100%Silk〉を鉛の海に沈めたような重苦しさ、ぬめりをたたえた漆黒の感覚というのが〈Opal Tapes〉の魅力でありデフォルトでもあるわけだけど、タイミングが悪いことに、たまたま自分がThe Bodyの最新作『I Shall Die Here』のThe Haxan Cloakを迎えた阿鼻叫喚のボディ・ミュージックに絶賛打ちのめされ中ということもあり、どうにも物足りなく感じられ、、、しかし5本すべてを聴いたわけではないが、やはり〈Opal Tapes〉は今現在もっとも信頼のおけるレーベルであることに変わりはない。

◎Norwell & S Olbricht/Untitled
その〈Opal〉からもリリースするNorwell & S Olbrichtの新作は、やはりUKの気鋭〈Cleaning Tapes〉から。ビートは硬質、怪奇趣味じみたところはアンディ・ストットやレイム以降ともいえそうだが、同時に美麗なアンビエントの感覚も持ち合わせているところが魅力で、それは特に前半の数曲に強く感じられる。マルタリング&リミックス提供には〈Opal〉人脈も。

◎Lbnhrx/OPA
そういう意味では、同じ〈Cleaning Tapes〉でもこちらのベルギー生まれの方が、ミニマルとして、アブストラクトとして、テクノとしてスタイルは完成されている感も。しかし今、風が吹いているのはやはりUKのアンダーグラウンド・シーンなのだなと改めて。「BurialとFalty DLの間を埋める云々……」とも。

◎Machine Woman/Pink Silk
〈Tesla Tapes〉もUK。といっても彼女の生まれはロシア。そして本作はNYの地下室やロンドンのウェアハウス、パリのカフェで生み通されたダウン・ビート・エレクトロニカ。マトモスがインダストリアル化、スロッビング・グリッスルがミニマルをやってるような展開もありと、刺激的なモノローグだ。

◎WWC/Alienself
オースチンの〈Obsolete(廃れた) Future〉から。パワー・エレクトロニクス、ヌルサクとしたシンセの反復、時おり耳障りなヒス・ノイズを引き摺りながら、それでもひたすら明滅を繰り返すように反復、反復、反復。。。

◎Unicity/Self​-​Titled
先月末から今月にかけて無料配信された3本のうちの一本。これぞ〈Constellation Tatsu〉、な安定のシンセ・アンビエント。

◎X.Y.R./Arktika同じく〈Constellation Tatsu〉から。まあ、ニュー・エイジ趣味のシンセ・ドローン、と一言で片づけてしまうこともできなくないのだろうけど、クラスターがサイケデリックのどん詰まりで自然主義にでも開眼したような、つまり「オーロラ」や「海」や「エスキモー」といったフレーズが並ぶ曲のタイトルはどうしたってそうしたイメージを連想させてしまうわけで。

◎Eliott Z Gualdi/EZG
フランスの〈Carpi〉から、モンペリエ出身のインプロヴァイザー。緊張感はまるでなく、弦楽器やベルもあやつりながら、ぽわん、へにょ~んとした脱力を誘うオノマトペを弄んでいる。ベースとドラムはサポート・プレイヤーなのか。シュールっちゃあシュールなのかも。

◎¥℃£€₱₮ ΙΠ§₫₪/¥℃£€₱₮ ΙΠ§₫₪

北カリフォルニアのビート作家。ジャジーなダウンテンポにフィールド・レコーディングを混ぜたり、サンプリングやコラージュも洒脱に織り込みながら、さしずめプレフューズ73の軌跡を再訪するような手癖巧みなフォロワー。判読不明なプロジェクト名とは裏腹に、意外と普通?かも。






2014年3月のカセット・レヴュー)
2014年2月のカセット・レヴュー)
2014年1月のカセット・レヴュー)
2013年の熟聴盤(カセット・リリースBEST 30+α))
2012年の熟聴盤(カセット・リリースBEST 30+α))
2011年の熟聴盤(カセット・リリースBEST 30+2))
極私的2010年代考(仮)……“カセット・カルチャー”について)