・ アニス&ラカンカ/アニス&ラカンカ
・ 豊田道倫/スカムSA
・ 加藤りま/Four Songs
・ Aerial Jungle/Tales of Acoustic Levitation
・ Sundrips/Just a Glimpse
・ Lunar Miasma/Gone
・ Stitched Vision/Fold
・ Octo Octa/Rough Rugged And Raw
・ Concessionaires/Mustang
・ Derek Rogers/Informal Meditations
・ Tom Carter/All Ahead Now
・ Motion Sickness of Time Travel/Nova Scotian Arms/Slow Architecture
・ Mannateas/Banished Hues
・ Police Academy 6/Police Academy 6
・ Super Minerals/Contacteer
・ Bear Bone, Lay Low/Smoked the Whole Thing
・ 1958-2009/III
・ Ken Seeno/Invisible Surfer On An Invisible Wave
・ Deep Magic/Sky Haze
・ Josephine/You Are Perfect Today
・ Ela Orleans/NEO PI-R
・ Voder Deth Squad/1
・ Pierrot Lunaire/Turning Back the Hands of Time
・ Indian Weapons/Trance
・ Haunted Houses/The Heaven of the Soul & the Heaven of the Moon
・ Buchikamashi/Dontoyare
・ Taiyoutou/World of Laughter
・ Golden Retriever/Emergent Layer
・ Hot & Cold/Conclusion/Introduction
・ Maria Minerva/Tallinn At Dawn
・ Cough Cool/Clausen
・ Russian Tsarlag/Classic Dog Control Booth
順不同です。
今年聴いた、あるいは聴き返したカセット・テープ作品ベスト30+2。
なので今年リリースされたものもあれば、そうでないものもあります。そこは適当に曖昧に。
そもそもクレジットがないものもありますし、とりあえず今年印象に残った作品ということで。
それと以上の作品はカセットで手に入れたものもあれば、なかには品切れのためbandcampやboomkatで購入したりだとか、経路はまちまちです。
詳細は興味ある方は各自お調べください。
ちなみに、以上挙げたものも含めて、カセット・リリースの作品をメインとしたレヴューを年明けからここで始める予定です。
誰もやりそうもないので。
カセットをボツボツと集め始めたのは2,3年ほど前からですが、今年に入り中古でパナソニックのカセット版ショックウェーヴを手に入れたことを機に、本格的に火が付いた感じでしょうか。
折からの円高の勢いもあり今年後半はしこたま購入しました。
どの作品も同じように聴こえるときもあれば、ひとつひとつの作品がとても個性的に聴こえるときもあります。
カセット作品の魅力とはなんでしょうか。
よくわかりませんが、おそらく、そこには音楽を探すことの楽しみがつまっているからでしょうか。
カセット作品は果てしなく存在するような気にさせられます。掘れば掘るほど深くて広い。
アタリもハズレもあります。けど時間が過ぎて聴き返すと、まったく異なる印象に感じられることもある。不思議ですね。
ここに挙げたのはほんと一例です。自分でもこれが果たしてベストなのかおぼつかない部分もあります。
けどそれがいいのでしょう。聴くことよりも集めることよりも、探すことがおそらく重要なのです。
探しては迷い、迷っては想定外のブツに突き当ったりと、なんというか、音楽との出会いがたくさんあるんですね。
それはほんとうに楽しいことです。それ以上のことで他に何がいりましょう。
そしてデッキに絡まってテープが切れてしまうことも、また一興。
個人的にはジン感覚に近いかもしれません。
最近はフルカラーで凝ったジャケも多いですが、モノクロコピーの簡素で不格好なものもなんだか愛らしい。
まあ、好きなように聴いたり集めたり探してください。
余裕があればCDの年間ベストも挙げたかったのですが、時間もなく面倒くさいのでやめました。
個人的には、豊田道倫&ザーメンズ/アンダーグラウンドパレスからAlfred Beach Sandal/One Day Calypso、そして麓健一『コロニー』まで一直線に今年を駆け抜けた感じです。
海外の作品ではNot Not Funや傘下の100% Silkからリリースされた作品を主に聴いていたみたいです。
そのあたりのことについては、Eternal Tapestry & Sun Araw/Night Gallery、Barn Owl/Lost in the Glare、Wooden Shjips/Westの国内盤に封入されたライナーノーツに詳しく書きました。ほんの導入部分にあたるような内容ですが、Not Not Funやその周りのUSアンダーグラウンド・シーンの動きと、そこに直結した近年のThrill Jockeyの傾向についてのレポートです。なお補講的な位置づけとしてThe Psychic Paramount/IIのライナーノーツにももろもろ何か書いています。
じつはこれらをまとめた形でより詳細な内容の原稿を書く予定だったのですが、諸事情で企画自体がなくなってしまいました。どこかでやれたらいいのですが……あとそれとは別に、近々どこかにBarn OwlとThe Psychic Paramountのインタヴュー記事が掲載される予定です。
Bjork/ Biophiliaも面白かった。それは別に書きましたのでそちらを。
それとsweet dreamsさんに声をかけていただき、「女性は歌うよ高らかに」という女性SSWを特集した小冊子に書かせてもらいました。とくに日本の女性SSWについて……福原希己恵、三村京子、Predawn、うつくしきひかり、加藤りま、平賀さち枝、mmmなどなど。
今年観たライヴの中から印象深かったものを挙げようかとも考えましたが、これもいろいろありすぎて選ぶのが面倒くさいのでパス。
ただ強いてひとつあげるとするなら、3月12日に下北沢440で観たマリアハトのプレ・レコ発。
あれはちょっと忘れがたい経験でした。
あの日、出演した各アーティストの演奏、店内のまわりの様子から、窓越しに見る外の風景まで、すべてがまぶたの裏に強烈に焼き付いています。
以上になりますでしょうか。ちなみに、スッパマイクロパンチョップのスッパさんのお誘いでhttp://6547.teacup.com/suppa/bbsにも参加しました。
Youtube縛りで10本+α。
とくにかしこまったベストというわけではありません。楽しく選ばせてもらいました。
(すっとずっと下の方へスクロールしてください)
来年もいい音楽、いい演奏に立ち会うことができたら最高かなと。
とりあえずこの年末年始は、Cloud Nothings/Attack on Memory 、Perfume Genius/Put Your Back N 2 It、
そしてmmm/ほーひを聴いて過ごしたいと思います。
ちなみにCloud Nothingsの新作は、スティーヴ・アルビニが手がけた音の感触と彼ら自身の発言から総合すると、
80年代のUSハードコアと90年代のDischordと00年代のエモを貫通する作品といえるのではないか、と。
これも日本盤のライナーノーツに詳しく書きました。
あとこれはまったくの余談ですが、OGRE YOU ASSHOLEの『homely』を、アンチJロックかアンチJポップなのか何なのかの御旗のようにして担ぐ論調は総じてどうなのかな、と思います。
「ロック」も「ポップ」も、「ポップ・ミュージック」さえももはやマジックワードに過ぎなく感じられる昨今ですが(そして「七針系」も……?)。
(2012/12・31)
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