2012年11月30日金曜日

2012年の熟聴盤⑪

・ Nosaj Thing/Home
・ Sir Stephen/House Of Regalia
・ Raime/Quarter Turns Over a Living Line
・ Mushy/My Life So Far
・ 柴田聡子/しばたさとこ島
・ ミツメ/eye
・ Andy Stott/Luxury Problems
・ Ital/Dream On
・ Rites Wild/Ways Of Being
・ The Weeknd/Trilogy
・ Lau Nau/Valohiukkanen
・ The Yours/The Way We Were
・ Halls/Ark
・ Emeralds - Just To Feel Anything
・ Chilly Gonzales/Solo Piano Ⅱ
・ Andrew Bird/Hands of Glory
・ Pelt/Effigy
・ Diane Cluck/Fall. Tour. Songs.
・ Crystal Castles(III)
・ The Evens/The Odds
・ Diva Dompe/Moon Moods
・ Mystical Weapons/Mystical Weapons
・ Talk Normal/Sunshine
・ Blank Realm/Go Easy
・ LA Vampires with Maria Minerva/The Integration
・ ザ・なつやすみバンド/めくらまし




(2012年の熟聴盤⑩)
(2012年の熟聴盤⑨)
(2012年の熟聴盤⑧)
(2012年の熟聴盤⑦)
(2012年の熟聴盤⑥)
(2012年の熟聴盤⑤)
(2012年の熟聴盤④)
(2012年の熟聴盤③)
(2012年の熟聴盤②)
(2012年の熟聴盤①)

2012年11月21日水曜日

極私的2010年代考(仮)……USアンダーグラウンド白書:Wooden Shjips


イリノイ州シカゴに拠点を置くレコード・レーベル「Thrill Jockey」。1992年に設立され、来年で20周年を迎えるアメリカの名門インディ・レーベルだが、「Thrill Jockey」といえば、やはりポスト・ロックや音響系を中心とした、90年代から続くイメージが今も強いかもしれない。

トータスやシー・アンド・ケイクを筆頭に、シカゴ・アンダーグラウンドやアイソトープ217等のジャズ・ミュージシャンも含めて総称された、いわゆる“シカゴ音響派”。オヴァルやマウス・オン・マーズといったエレクトロニック・ミュージック。あるいは、フリークウォーターやキャリフォンに代表されるオルタナ・カントリー~アメリカーナ。また、設立10周年を記念して制作されたDVD『Looking For A Thrill: An anthology of inspiration』には、所属アーティストの他に、サーストン・ムーアやイアン・マッケイ、ビョークをはじめ錚々たる顔ぶれのコメントが収録されていて、同レーベルの存在感の大きさをあらためて知ることができる。

そんな「Thrill Jockey」だが、近年はそのラインナップに新たな変化も窺える。従来の路線に加えて、サイケデリックやハードコア、クラウト・ロック、ノイズやブラック・メタルまで、エクストリームな趣向のアーティストを広く取り揃えるようになった。具体名を挙げれば、ホワイト・ヒルズ、スカル・デフェクツ、インボゴドム、ミ・アミ、ダブル・ダガー、サンキュー、KTL、リタジー……etc。たとえばハイ・プレイセズやフューチャー・アイランズといった、アニマル・コレクティヴ以降のポップ寄りのバンドも迎え入れる一方で、レーベルの展開としては、よりコアでエクスペリメンタルな方向へ振れたセレクトを見せている。

なかでも、今年に入り揃って新作をリリースしたエターナル・タペストリー、サン・アロウ(※エターナル・タペストリーとの共作)、バーン・オウルの3組は、そうした近年の「Thrill Jockey」のカラーを象徴する名前だろう。フリー・フォークを契機に、2000年代の終盤から続くアンダーグラウンド・シーンの氾濫と連動するように、「Thrill Jockey」は、それ以前/以後を繋ぐハブとしてジャンルを横断する多様性を示してきた。とりわけ名前を挙げた3組については、彼らの作品もリリースするLAのレーベル「Not Not Fun」を旗艦としたポスト・ノイズ・シーン、さらにはアメリカ西海岸を棲家とするサイケデリック・ミュージックのコミューンの存在も背景に指摘できるかもしれない。そしてこうした状況は、「Thrill Jockey」の例に限らず、2010年代にかけてさらに活性化の一途にあるといえる。


サンフランシスコを活動拠点とする4人組、ウッデン・シップス。彼らもまた、先の3組と並んで近年の「Thrill Jockey」を象徴するバンドであり、アメリカのアンダーグラウンド・シーンの活況を伝える名前のひとつだろう。3枚目のオリジナル・フル・アルバムである本作『ウェスト』は、「Thrill Jockey」からリリースされる初めての作品になる。


G/Voのエリック“リプリー”ジョンソンを中心にウッデン・シップスが結成されたのは2000年代の中頃。それとほぼ同時にリリースされた2006年のシングル『Dance, California』を皮切りに、バンド主宰の「Sick Thirst」をはじめ様々なレーベルをまたがり作品を発表してきた。そのディスコグラフィーは、自主制作のカセットやスプリット、コンピレーションを含めると、5年の間で20作品近いタイトルに及ぶ。

無名の状態ながら、初期のシングルがローリング・ストーン誌やイギリスのWIRE誌で取り上げられ注目を集める中、浮上のきっかけとなったのが、2007年に「Holy Mountain」からリリースされたファースト・アルバム『Wooden Shjips』。ヴェルヴェット・アンダーグラウンドやグル・グル、裸のラリーズまで引き合いに出し称賛された作品の評判に加えて、「Holy Mountain」という、USアンダーグラウンド・シーンの要衝を司る――シックス・オルガンズ・オブ・アドミッタンスをはじめ、オムやブルース・コントロールのドゥーム~サイケ・ロック、ジェイムス・フェラーロやヘックスラヴのドローン~アンビエント、水晶の舟といったジャパニーズ・サイケまで擁する――レーベルの後ろ盾が、彼らの出自を詳らかにし評価を正当に位置づけた点も大きいのだろう。すなわち、60年代や70年代のロックのリヴァイヴァリストではなく、フリー・フォーク以降のラディカルな実験音楽の一群として彼らはそのアルバムで認知を得た。同じ年には、13thフロア・エレヴェーターズのロキー・エリクソンと共演したNoise PopやSXSWに出演を果たし、また「Sub Pop」からシングル『Loose Lips / Start To Dreaming』もリリース。共感を寄せる同郷のハウリン・レインやシック・アルプス、スリーピー・サンらとともに、早くからアメリカのアンダーグラウンド・シーンで頭角を現していく。

「僕たちの音楽的な関心は、ギター・サウンドを幾重にも重ね、グルーヴを拡張させることで生み出される催眠的な効果にある」。そう語るリプリーにとって、自身の音楽体験をさかのぼりバンドの青写真となった作品は、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの『ホワイト・ライト/ホワイト・ヒート』、より正しくはブートレグの『Sweet Sister Ray』だった。同作品は、ヴェルヴェッツ屈指のサイケデリック・ナンバーである“Sister Ray”を、ジョン・ケイル脱退以前/以後のヴァージョン違いで4曲収録した2枚組のレコード。リプリーは、それを友達の兄からカセットにダビングしてもらい、テープが擦り切れるまで繰り返し聴いていたという。リプリーいわく、それは「ロック・ミュージックの愛すべき要素――ディストーション、ローファイな録音の感触、絶え間ないビート――すべてを蒸留したような曲」だった。

そしてもう一枚、リプリーにとって初めて聴いた「ロックンロールのレコード」だったローリング・ストーンズの『刺青の男』。ブルースの愛好家であり、とくにマディ・ウォーターズやハウリン・ウルフといった50年代以降の電化ブルースに造詣が深いリプリーだが、『刺青の男』からは、ストーンズが古いブルースのレコードを聴くことでどのように演奏方法を習得したのか、そのプロセスを学んだという。実際、そうしてリプリーはハウリン・ウルフやチャック・ベリーのレコードを聴いてギター・プレイの参考にしたそうだ(※加えて、アモン・デュールやラ・デュッセルドルフなどクラウト・ロックにも傾倒したきっかけとして、ジュリアン・コープの名著『Krautrocksampler』を挙げている)。

その上で、リプリーはバンドの初期のコンセプトについて「聴き手を踊らせるような、プリミティヴで反復的(repetitive)な音楽を作ること」と語る。ロックンロールとはダンス・ミュージックであり、リズムの実験こそ最も重要である、と。バンドはライヴ・レコーディングを主体とし、即興演奏が比重を占めているが、曲作りはつねにリズム・パートから行われ、それを基にビルドアップしテクスチャーを練り上げていくスタイルが取られているという。

一方でユニークなのは、それほど明快なヴィジョンがありながら、そもそもバンドの結成にあたり彼らは、リプリーを除いて楽器の演奏については素人に近い集団だった、という点だ。リプリーによれば、むしろ「誰にでも音楽は作れる」という信念からそれは意図的に仕組まれたものらしい。アンディ・ウォーホルと共謀した初期のヴェルヴェット・アンダーグラウンドのコンセプトも彷彿させるが、つまりリプリーは、実践を通して習得される演奏に価値を見出し、それが真の表現(「true expression」)を生み出すと考えた。その意味で、ある時点までのバンドのディスコグラフィーは、彼らがアウトサイダーから音楽集団へと変貌を遂げていくドキュメントだといえるかもしれない(※結成当初は5人組だったが、現在のオリジナル・メンバーはリプリーとオルガンのナッシュ・ワーレンのみ)。
 

ニュー・アルバムの本作『ウェスト』だが、サウンドの全体像はこれまでの作品と大きくは変わらない。そもそも彼らは、変化というよりは深化を追求するタイプのバンドであり、当初からのコンセプト「聴き手を踊らせるような、プリミティヴで反復的な音楽」を愚直に煎じ詰めるような志向性は、本作においても従来の延長線上にあるといえる。ただ、過去の作品と大きく異なるのは、本作が本格的なスタジオで制作された初めてのアルバムであるということ。それまでは自前の練習スタジオでレコーディングからプロデュースまで自らこなしてきたが、今回は外部プロデューサーに、バーン・オウルの最新作『ロスト・イン・ザ・グレア』も手がけたトランズ・アムのフィル・マンレイを迎え、すべて一貫した工程のなかで執り行われた。そうした環境面の変化によるプロダクションの向上や作品としての完成度は、前作の『Dos』(’09)やシングル集『Vol.1』(’08)と比べて一聴瞭然だろう。バンドとしての精練とともにあった過去の作品群を「習作」とするなら、『ウェスト』は文字通り「本作」と呼ぶにふさわしい。

そして、本作の最大のトピックが、マスタリングを手がけたソニック・ブームの起用だろう。ソニック・ブーム及びスペースメン3は、同時代のループらとともにバンドの大きな影響源と指摘されるアーティストであり、実際、両者は以前にロンドンの「The Great Pop Supplement」からスプリット7インチ『Big City (Demo) / I Believe It』(’09)をリリースした経緯がある。何よりソニック・ブームとは、スペクトラム/E.A.R.名義でのシルヴァー・アップルズやケヴィン・シールズ(マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン)との交流や、近年のMGMTやパンダ・ベア(アニマル・コレクティヴ)のプロデュース・ワークが物語るように、いわばモダン・サイケデリアのルーツと現在を繋ぐ存在であり、さらにスペースメン3時代を紐解けば、そこにはストゥージズや13thフロア・エレヴェーターズへとさかのぼるガレージ・ロック~ストーナーの系譜も浮かび上がる(※加えてソニックは、リトル・リチャードやファッツ・ドミノのレコードに親しむ50年代の初期ロックンロール~ロカビリー、リズム&ブルースの愛好家でもある)。例えばM③の、まさにヴェルヴェッツの“Sister Ray”を連想させるサイケデリックな持続感や、「Sublime Frequencies」周辺の中近東~グローカルなヴァイヴも漂うM⑤。あるいは、スーサイドのロックンロール・ヴァージョンのようなM⑥、タイトルの通り天上に舞い上がるトリッピーなアンビエントを奏でるM⑦――。『ウェスト』からはそこかしこにソニック・ブームの反響を聴きとることができる。

また、今回の日本盤のボーナストラックには、そのソニック・ブームによるリミックスが収録されている。砂嵐のようなノイズを塗されたエレクトリックなサイケデリアは、E.A.R.の諸作も彷彿させて興味深い。さらにもう1曲、目を引くのは、同じくリミックスを提供したピーキング・ライツの名前。ピーキング・ライツは、サンフランシスコを拠点とする夫婦デュオで、前記の「Not Not Fun」や「Night People」からリリースされるサイケデリックなローファイ・ポップで注目を集める存在だ。ウッデン・シップスとは同郷の間柄であり、音楽的な親和性も高く、あらためて彼らとアンダーグラウンド・シーンの密接な関係を窺い知れる1曲といえるだろう(※ちなみに、リプリーはウッデン・シップスと別にムーン・デュオという男女デュオでも活動。こちらもソニック・ブームとはリミックスで縁あり)。

なお、レーベルからの資料によれば、本作のテーマは「アメリカ西部」。タイトルが示唆しているが、アメリカ西部に息づく神話、ロマン主義、そしてそれらが体現しているアメリカの理想主義についての考察が『ウェスト』ではなされているという。結成からのメンバーであるナッシュは、以前に「音楽を聴いていた場所ではなく、実際に音楽を演奏してきた場所が重要なんだ」と語り、バンドと西海岸のカルチャー/シーンとの深い関わりを認めていた。実際、彼らの作品には、彼の地が生み出してきた文学やラディカルなアートの遺産が、さまざまな形で引用され反映されているという。メンバーの多くがその場所で育った彼らにとって、本作はある意味、自身のルーツをたどる作品でもあるのかもしれない。


最後に、「Wooden Shjips」というバンド名の由来について。きっかけはリプリーと友達との会話で、「ヒッピー系のジャム・バンドにふさわしい名前を考えていた」時のこと。直接的には、地元の大御所ジェファーソン・エアプレインのナンバー“Wooden Ships”から取られたものだが、リプリーも友達もスウェーデン人の家系だったということで、それっぽいスペルに見せるジョークとして「i」の前に「j」を入れたそうだ。リプリーによれば「とくに意味はない」らしい。


(2011/08)



極私的2010年代考(仮)……USアンダーグラウンドからの証言:Barn Owl インタビュー)
極私的2010年代考(仮)……USアンダーグラウンドからの証言:Eternal Tapestry & Sun Araw)

2012年11月1日木曜日

2012年11月のカセット・レヴュー(随時更新予定)



◎Sleep Fern/The Ether Staircase
/Split
90年代のスカムやTigerbeat6のデモ・テープ~B級イルビエントをノイズ・コラージュしたような前者。と、似たような芸風ながら、前者がスログリならサイキックTVとでも言えそうな秘教めいたカルト性、バッドテイストやスピリチュアリズムも覗かせる後者。地続きに見えて両者の間に横たわる微妙な段差に、躓きそうななる。


◎Thickly Painted Walls/You're Just Drawings, Baby
ニュージャージーのノイジー・フォーキィ・ロッカー。タイ・セガールやカート・ヴァイル、はたまたソロ宅録時代のウェーヴスらとの同時代性も感じさせるが、とにかく……作品点数の多さ。これまで約10年の間にCDRやカセットなど60作品近くをリリースしていて、現時点で来年のリリースが6作品予定されている多作ぶりに、陽の目を見ない才能の執念にも似た叫びというか、汲み尽きぬ創作衝動の発露を感じる。


◎Quicksails/A Fantasy In Seasons
ブライトンのBen Billingtonによるプロジェクト。ニューエイジとトライバル、シンセ・アンビエントとフリー・ジャズ、あるいはヨシ・ワダとムーンドッグをコラージュしたようなビザール極まるミクストアップ。まあ、Oneohtrix Point NeverやDylan Ettingerに慣れた2012年の耳には至ってスムースであり快適なわけだが……あらためてNNAの先見性にリスペクト。

◎Zaimph/Imagine Yourself Here
ブルックリンのMarcia Bassettsが自身のレーベルからリリース。出自の詳細を知らないが、No Fun系ノイズ・ミュージックとモダン・アンビエント~ドローンとの結節点、とも。高級コンドミニアムの広告を剽窃したジャケのマテリアリスティックな空々しさが、なんだか象徴的。



◎Cloud Seeding/Ink Jar / Unquestioning
元This Ascensionというバンドで活動していたKevin Serraを中心としたアヴァン・フォーク・グループ。なぜにマイケル・ジャクソンがアートワークに飾られているのか……はさておき、ヴォーカルでフィーチャーされているマリッサ・ナドラーの存在感、に尽きる。マジー・スターと浮女子の間でグラデーションを描くようなフィーメイル・モダン・トリップ・ミュージック。


◎Long Distance Poison/Ancient Analogues
Nathan Cearley率いるブルックリンのトリオ。アナログ・シンセが奏でるスタティックで重厚なドローン。“古代に思い馳せるロマン”というより、“化石燃料となり古層から浸み出した死者の体液”とでもいえそうな、鼓膜に重くまとわりつく感じ。20分強が2曲。


◎Ectoplasm/Featuring Denmother
たぶんおそらくはカナダの女性アーティスト。流行り宅録女子のシンセ・ポップやアンビエント系と比べると、ダーク・ウェーヴというかゴス寄り。歌声はジュリアナ・バーウィック風だか、宙吊りされたような不自由さ、息苦しさが。


◎GOVT/Meanings Not Meant for Humans To Know
ニュージャージのデュオ。編成とBandcampのタグを見てライトニング・ボルトっぽいのかと想像してたら異なり、はたまたハリー・プッシーとかとも違い、ハードコアやノイズやマス・ロック云々ではなくもっと抽象度の高いサウンド。ドラミングは控えめで、不安神経症っぽい焦点の定まらないギターが全体のトーンを決定づけている。Voは女性。


◎Good Time For Dynacom/Freaky Fashion
アルゼンチンの宅録エレクトロニカ・デュオ。ダンテルのローファイ・ヴァージョンというか、ポスタル・サーヴィスのチップチューン・ヴァージョンというか。アコギでメロディーを紡いでヴォーカルを乗せていく様子は、映像で見るかぎりUSインディのありふれたSSW然とした風情も。ところでかつての“アルゼンチン音響派”以降のシーンみたいなものは、今のかの地にはないのだろうか。当時はまだぎりぎり確認できた土地柄というか国柄というか土着性みたいなものが、チルウェイヴ以降のエレクトロ・ミュージックからはすっかり漂白されてひとつのベクトルに回収・収斂されてしまった感も。

◎Chris Roberts/Transmission
Orca Lifeというバンドの一員らしきクリス何某のドローン・プロジェクト。アートワークの文字からはサウンドトラック的なものとして制作されたらしいことが窺えるが、起伏に乏しくて唸るようなシンセ・ドローンに時おり、接続不良のようなノイズがからまりモノクロームのアンビエントを沈殿させる。はたして何物ぞ。












2012年10月のカセット・レヴュー(随時更新予定))
2012年9月のカセット・レヴュー(随時更新予定))
2012年8月のカセット・レヴュー(随時更新予定))
2012年7月のカセット・レヴュー(随時更新予定))
2012年6月のカセット・レヴュー(随時更新予定))
2012年5月のカセット・レヴュー(随時更新予定))
2012年4月のカセット・レヴュー(随時更新予定))
2012年3月のカセット・レヴュー(随時更新予定))
2012年2月のカセット・レヴュー(随時更新予定))
2012年1月のカセット・レヴュー(随時更新予定))
極私的2010年代考(仮)……“カセット・カルチャー”について)
極私的2010年代考(仮)……2010年夏の“彼女たち”について)
2011年の熟聴盤(カセット・リリースBEST 30+2))