
レーベル〈Grovl Tapes〉の所在地はアメリカの南極観測地。なにそれ? 反復に次ぐ反復のミニマル・テクノ。恍惚はたった3分間では訪れてくれない。

大注目の〈Noumenal Loom〉から。マスタリングを手がけるSean McCannのお株を奪うようなミュージック・コンクレート的手法をさらに煎じ詰めて、D/P/Iへの返答にも聴こえるミニマル&グリッチなパラダイムへと滑降。聴いた傍から音の記憶が薄れていくような速度感、希薄さ。

ブルックリンのトラックメイカー。吐息のようなスロージャム。ステップイン/アウトの軽妙なフットワーク。

購買意欲をくすぐる、このスケスケボディ。ある意味、エイフェックスの新作を先駆けていたようにも思えるアートワーク。ひたすら無機質に、ときおりダークに、ときおりアシッディなうねりを見せるシンセ・テクノ。

メルボルンの2人組。ココロジー・ミーツ・ザ・ブロウ?ゴスっ娘テイストをダーク・ウェーヴ~トリップホップの手技で転がした佳作。そういえばトーク・ノーマルは何しているんだろう?

フランス(?)のアンビエント・プロジェクト。「substance」というより「subconscious(意識下)」に訴えかけるようなシンセ・ウェイヴ。音量は可能な限り絞って。

Spires That In The Sunset Riseといえばご存知、フリーク・フォーク全盛期に名を馳せた数多のグループの中の一角。本作はイタリアの作家イタロ・カルヴィーノの作品に捧げられたコンセプト・アルバムで、アコースティック楽器を織り重ねたアミニスティックなサウンドは健在。

サウンドもコンセプトもアートワークも、なんだかひたすら懐かしい。ノスタルジーとも違う、既視感。その時点である意味、目的は達成されているような気もする。完膚なきまでに。皮肉じゃないよ。

フロリダの〈Illuminated Paths〉から。悪酔いしたホームレコーディング・ファンク。
(※2014年8月のカセット・レヴュー)
(※2014年7月のカセット・レヴュー)
(※2014年6月のカセット・レヴュー)
(※2014年5月のカセット・レヴュー)
(※2014年4月のカセット・レヴュー)
(※2014年3月のカセット・レヴュー)
(※2014年2月のカセット・レヴュー)
(※2014年1月のカセット・レヴュー)
(※2013年の熟聴盤(カセット・リリースBEST 30+α))
(※2012年の熟聴盤(カセット・リリースBEST 30+α))
(※2011年の熟聴盤(カセット・リリースBEST 30+2))
(※極私的2010年代考(仮)……“カセット・カルチャー”について)
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