
フィンランドはヘルシンキのJozikから。オノマトペのようなシンセ・ループと柔らかに波打つドローンが妙にカートゥーニッシュな前者。後者はホボ・キューブスやスーパー・ミネラルズとも近しいダークラーガなシンセ・ドローン作家。陽と陰を描くように好対照。

ボルチモアのスリーピース。 ガツンと直滑降するガレージ・ロック。

Drag Cityとも所縁のあるシカゴのアンダーグラウンド・サイケ。サイレンのようなオルガンとフリー・ジャズ仕込みのアヴァン・ドラムが砂漠のアウトバーンで正面衝突。砂埃を舞い上げ炎上する13thフロア・エレヴェイターズ!

ウィッチ・ハウスのゴシックとインディR&Bの陶酔(的なプロダクション)、あるいはインダストリアル・ビート、80sシンセ……ときて「new pandemic of John Carpenter」との評に膝を打った。愉快犯Josh Reedが仕掛ける露悪的かつニヒリスティックなアンダーグラウンド・ダンス・ナイトメア。

Cursillistasの元?片割れDawn Marnaによるアンビエント・プロジェクト。ジュリアンナ・バーウィックも髣髴させるウィスパー・ヴォイスとシンセ・ドローンのポリフォニー。ベッドルームから漏れる少女のため息。

Kira Perovなるミニマリストのプロジェクト。テリー・ライリーからタンジェリン・ドリームへと流れる水脈を継ぎながら、EmeraldsやOneohtrix Point Neverと同じ風景を望む逸材。 ややストイックで、 もう少し色気があってもいいかも。
(※2013年3月のカセット・レヴュー(随時更新予定))
(※2013年2月のカセット・レヴュー(随時更新予定))
(※2013年1月のカセット・レヴュー(随時更新予定))
(※2012年の熟聴盤(カセット・リリースBEST 30+α))
(※2011年の熟聴盤(カセット・リリースBEST 30+2))
(※極私的2010年代考(仮)……“カセット・カルチャー”について)
(※極私的2010年代考(仮)……2010年夏の“彼女たち”について)
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