◎Noumenal Loom/Holly Waxwing - Goldleaf Acrobatics
バーミンガムのコラージュ作家。初期マトモスとヴェイパーウェイヴの混淆、world's end girlfriendの童心とワンオートリックス・ポイント・ネヴァーの露悪、Bruce HaackのカートゥーンとCo Laのアヴァンギャルド……などなど。耳愉しさに溺れたくなるタイニー・エレクトロ・ポップ。
◎former selves/In Passing
ここ数年ですっかり名を上げたオークランドのPaul Skomsvold。ときおりヒス・ノイズも巻き込みながら、ギターとシンセで丁寧に構築されたドローン・アンビエントは、もはや円熟の趣も。もっとも、「通過中」を意味するタイトルからは、しかし、まだまだ探求の過程であることの表明が窺えるようだが、“post-nostalgia”と称されたその先にあるものとは、未来なのか、さらなる郷愁の深みなのか、それともヴェイパーウェイヴ的なネット空間でカオス化したデストピアなのか。ところで、ももクロの“仮想デストピア”って曲のタイトル、とてもヴェイパーウェイヴっぽいと前々から思っていたのだけれど。。
◎Jorge Velez/Professor Genius "À Jean Giraud"
ジョン・レノンの横顔を捉えたアートワーク。イタロ・ディスコとコスミッシェなジャーマン・エレクトロを折衷、というよりはランダムに並べた、やや締まりのない構成。ドープな『MMT Tape Series: Home Recordings 1996-1999』の方がオススメかも。
◎WWC/Meditations/Industry
テキサスはオースティンのテープ・レーベル〈Obsolete Future〉から。デトロイティッシュなアンダーグラウンド・テクノは新興〈Tesla Tape〉(※余談だがTeslaはテスラ・コイルから取られているのだろうか、やはり)とも共鳴するポスト・インダストリアルなカラーも帯びていて、今っぽいっちゃあ今っぽい。しかし“Meditations/Industry”ってフレーズ、非常に示唆的な響きだ。
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※2013年9月のカセット・レヴュー(随時更新予定))
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※2013年8月のカセット・レヴュー(随時更新予定))
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※2013年7月のカセット・レヴュー(随時更新予定))
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※2013年6月のカセット・レヴュー(随時更新予定))
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※2013年5月のカセット・レヴュー(随時更新予定))
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※2013年4月のカセット・レヴュー(随時更新予定))
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※2013年3月のカセット・レヴュー(随時更新予定))
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※2013年2月のカセット・レヴュー(随時更新予定))
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※2013年1月のカセット・レヴュー(随時更新予定))
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※2012年の熟聴盤(カセット・リリースBEST 30+α))
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※2011年の熟聴盤(カセット・リリースBEST 30+2))
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※極私的2010年代考(仮)……“カセット・カルチャー”について)
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※極私的2010年代考(仮)……2010年夏の“彼女たち”について)