◎Lovebrrd/Jodocus
フロリダのシンセウェイヴ。ヴェイパーウェイヴと共有する剽窃的志向を抱えながらも、インダストリアルを刻むダーク・アンビエントで思考の彼方へとトリッピング。荒涼と吹きすさぶノイズの最中でアニミスティックな怪鳥のさえずりが聞こえる、、
◎Dylan Ettinger/Crucify Your Love
お馴染みのツートン・アートワークはNight Peopleから。同レーベルの顔役の一人、といっていいだろう男の新作は、トレードマークの低反発なダウン・ビートにダブステの残響を染み込ませつつ、ササン・アロウとシェアする深いダブ感覚をチープなシンセを交えて開放。朗々とのどを広げる歌声と相俟って、奇妙な牧歌臭さも。
◎Love Cop/Eat Yr Heart Out
ポートランドのふたり組。直接的にはジザメリ、間接的にはジョイ・デイヴィジョンらコールド・ポスト・パンクを連想させるが、とにかく覇気のない甘美ネス、ダークというよりダウナー・ウェイヴといったほうが近いサイコ・キャンディ・ポップならぬアンフェタミン・ポップ。“I'm Yours, I'm bored”なんてタイ
トルの曲も。
◎Andrew is Tired/Drift/Shore
Andrew Kendallによるソロ・プロジェクト。スロウモーションでたなびくようなギター・ドローン~アンビエンスに、時折アルペジオが物憂げなメロディーを奏でる。ジム・オルークの『みずのないうみ』にも通じる、侘び寂びのサウンドスケープ。
◎DRU$S/DRU$S
今、注目したい〈Tesla Tapes〉から。前に取り上げた(GnodのChris Haslamによる)DWELLINGS同様、シンセとヤマハ・キーボード&ドラムマシーンをモータリックに操り、アンディ・ストッティなポスト・インダストリアル&ミニマルを打電。
(
※2013年5月のカセット・レヴュー(随時更新予定))
(
※2013年4月のカセット・レヴュー(随時更新予定))
(
※2013年3月のカセット・レヴュー(随時更新予定))
(
※2013年2月のカセット・レヴュー(随時更新予定))
(
※2013年1月のカセット・レヴュー(随時更新予定))
(
※2012年の熟聴盤(カセット・リリースBEST 30+α))
(
※2011年の熟聴盤(カセット・リリースBEST 30+2))
(
※極私的2010年代考(仮)……“カセット・カルチャー”について)
(
※極私的2010年代考(仮)……2010年夏の“彼女たち”について)