◎Animal Teeth/Happy To See You(Slow Shine)
言い方は悪いが、こうした一見なんのヒネリもないローファイなギター・ロックが、いまの気分。カセット・カルチャーの源流には、いわゆるノイズものと、そしてこういうものがそもそもあったような気がする。カナダはマニトバのペイヴメント。これがデビュー・アルバム。そこにチェロやヴィブラフォンも鳴る感じが90年代のシカゴ・テイストも。
◎Pod Blotz/Other(Nostilevo)
LAを拠点に活動するマルチ・メディア・アーティスト、だそうです。ファクトリー・フロアからダンス・フィールを剥したような、つまりカーター・トゥッティ・ヴォイド~TG寄り(こういうデザインのカセットありましたよね)と言いますか。くらくらする工業ノイズ/金属ビートの反復にマシーナリーなモノローグを重ねた、ある意味クリシェを踏襲した期待を裏切らない内容。オペラ風のヴォイス・パフォーマンスも。
◎Tender Age/Disappear Here EP(SINIS Recordings)
ポートランドのバンド。アンチ・ドリーム・ポップなギター・ロックのダウナー感が、90年代のゲフィン作品ぽくもあり。おのずとこういう作品に当たってしまうのかな。マイブラらしいところもあるのだけど。
◎Klam/The Concrete Vagina(Land Animal Tapes)
オーソドックスな4ピースのギター・ロック・バンドによるダーク・アンビエント。イタリアのホラーズ、と呼べたらいいんだけどそこまでの華はなく、けれどジョイ・ディヴィジョンやあの時代の音楽から汲める限りを汲もうという意識を感じさせる。フロム・イタリア。
◎BAT-BIKE/GETTING BACK
何といいますか、無慈悲なジャケに引かれまして。ふざけたバンドかと思いきや、何気にシリアスでヘヴィーなガレージ・サイケ・バンド。曲によってはドローニッシュであり、アシッド・フォーキィでもある。「wonk=pop」というタグが謎なロンドン発のデビュー・アルバム。
◎Gulls/Internal Rhythm(PDXINDUBTING!)
いきなり飛び込んでくるのはクイーンのサンプリング。Sci-FIなエレクトロニクスにダビーなプロダクション。ループものだけど同時に、アンビエントなチルネス~ショアーなフィールドレコーディングを絡ませたりするなど聴かせ方には趣向を凝らしたところが。レーベルはポートランドのミクステ専門系とか。
(※2016年1月のカセット・レヴュー)
(※2016年2月のカセット・レヴュー)
(※2015年の熟聴盤:カセット/BandcampリリースBEST 40)
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